top of page

"embracing the fog"

更新日:6 日前


展示をご覧いただきありがとうございます。

まだの方も、このJOURNALに目を通していただけて嬉しいです。



今回の展示のテーマ。


”embracing the fog"

Even in uncertain moments, I will accept and love all.


たとえ霧の中にいるように感じても、私は全てを受け入れて愛します。




_



美術大学を卒業してから現在に至るまでのこの十数年間、ものづくりに打ち込んでいたとは言えない時間が多くありました。


自分以外のものばかりに気を使ったり、時には不必要な我慢や強がりで、

人からの温かい気持ちも素直に受け取れていなかったのではと、そんなことも考えるようになった2023年。


自分の心の声を蔑ろにしたら、本当の意味で人を喜ばすことも叶わないのかと。

じゃあまずは、自分で自分を喜ばせよう。

好きだったものづくりに、もう一度私なりに向き合ってみよう。


そう思って始めたのが frameofseasons です。


ひとつひとつ自分の過去を思い出しながら、

好きだったもの、嬉しかった言葉、印象に残っている景色や、音、色、味…

時には辛かった思い出や、なぜだかずっと心に引っかかっているような出来事も。


それらをまるっと全て引っくるめて、わたしを許して認めていくこと。

自分にしかわからないそんな作業を、昨年から繰り返している気がします。


frameofseasonsをやろうと決めてからは、少しずつ心の声にも素直に従えるようになって、

模索しながらも、楽しく進んできました。



でもやっぱり、時々迷うことも、心が晴れやかではない時も当然でてきます。




2024年元旦。

夫と二人で、今年は良い年になりそうだね〜と、謎の自信と期待で胸を膨らませていました。


穏やかで華やかな一年の始まりが一転、予想もしない悲しい出来事が起こります。


直接の被害はない私たち。

暮らしは変わらなくても、展示に向けて突き進みたいと意気込んでいた私の気持ちはその出来事に引っ張られ、

途端に心が曇るような感覚になり、手が止まりました。


そんな中、夫は1月2日から渡良瀬遊水地へと出かけていきます。

車中泊をしながら3日間ほど、野鳥観察を堪能。


帰宅後、現地のおじさんたちと交わした会話や、鳥・動物の話はもちろん、

霧が濃くてすごい景色だったと、楽しそうに旅の話を聞かせてくれます。


そんな会話の中見せてくれた、明け方の濃霧の写真。






自分の心の中と繋がったような感覚と、ぼんやりと柔らかい光に包まれた景色を見て、


『焦って今の心のモヤを晴らそうとしないでいいかぁ。

晴れ晴れしていない自分で過ごす時間があってもいい、大丈夫』

不思議とそんな風に思えたのです。


はっきり、くっきりとそこにある存在よりも、

ぼんやりと掴み所のない存在に、私は昔から惹かれている気がするし、

frameofseasons自体も、そうなりたくて始めたような気がしています。



”embracing the fog”


これからも、霧を抱きしめながら進んでいきます。



Hitomi


____________________________



frameofseasons  Exhibition


”embracing the fog"

Even in uncertain moments, I will accept and love all.


Feb. 2nd - 12th

(※closed on Feb. 5th)


opening hours 12 - 7 p.m.

(※last day until 5 p.m.)


FEELSEEN 4F gallery

〒104-0061

東京都中央区銀座3-12-7






bottom of page